近頃のわたし、変だ。
別に何処がどうと言う訳ではない。
熱がある訳でもないし体調が悪い訳でもない。
でも、気がつけば考えてばかりいるし
気がつけば目で追ってばかりいる・・・。
そう、おまえを・・アンドレ・グランディエを・・・！
この間まではジャンヌ・バロアや黒い騎士、衛兵隊員とのぶつかり・・・。
色々あり過ぎてめまぐるしい毎日だった。
それも一段落して落着きつつある今日このごろだ。
それと無しに気がつくとわたしの目はおまえばかりを追っている。
自分でも分からない。いつからなのだろうか。
なぜ、何故なのだ？
お前の姿が視界に映らないと・・・淋しい・・・！
今まで１人で生きてきた。
男として１人で生きてきた。
そして、これからもそうするつもりだ。
なのに、なのにこの淋しさは何なのだろう。
この切なさは何なのだろう。
苦しい・・・
辛い・・・
心が・・・痛い・・・！！
フェルゼンへの想いを断ちきりもう、２度と恋などしないと心に誓ったわたしだ！
もう、恋などしない！
燃え上がるような恋はしない！
そう、誓ったわたしだ・・・。
そのわたしが、何故こんな感情を持っている？
切ない・・。
この前、おまえに告白されたとき、予想もしなかった
正直言って・・恐かった・・・
あの時、初めておまえを男性として、意識した
それまで、そんな対象として考えたことも無く、思ったことも無く
ただ、おまえが側にいるのは当たり前だったし
側にいるのが当然だった・・・
ごく自然に！
これからもこの感情は続くのだろうか？
お前を追い、お前を見つめ、お前を探す。
いつまで続くのだろうか。
わたしの心の中を
冷たい風が過る中を
いつまでも見つめている。
いつまでも追っている。
新たなる感情に流され自分の身体が変化しつつある。
わたしはまた恋をするのだろうか？
そんな予感がする今日この頃だ。
近頃、目で追いかけている自分がいる・・・。
そう、おまえを・・アンドレ・グランディエを・・・！
ＦＩＮ
