祝!四十万HIT

************HPルイの部屋の書き込みより**************

ああ、なんということだ。
我がフランスが誇る無敵のサッカーチームが予選落ちしてしまうとは!
やはり、儂もジャポンへ行って、観客席でフランス国旗を振った方がよかったのだろうか。

しかし、こちらのほうも、おもてなしの為の練習が忙しくて宮殿から一歩も外に出られない、
いわば軟禁状態なのだ。ワールドカップの時間だけはなんとか都合をつけてテレビを見れたが、
それも
「あ、さて、あ、さて、さては南京玉すだれエ〜♪
さっと伸ばせば銀座の柳に早変わり〜」
と練習をしながらでないと見せてくれなかったのだ。
ああ、もっとこのルイが気合いを入れて応援すればジダンも芝生にのめり込まずに済んだかもし
れないのに。
かえすがえすも残念だ。
誰が応援させなかったか、って?
決まっているではないか。
我が愛する熱帯低気圧、王妃だ。
王妃は生まれ育ったオーストリアのサッカーチームの応援はするのだが、それよりなにより流行に
乗り遅れないようにするのに必死なのだ。

王妃は、もうおばさんなのに世の中の流行に遅れまいと、儂が玉乗りしながらお手玉をしていても
「それって、”微妙に”世間の好みと違うんじゃありませんこと?」
などというのじゃ。
何だ、その”微妙”とは!?
言えるモンならいってみろや!
はあ〜。しかし、それを言えないのが惚れた弱みなのじゃよ。
恋を知っているベルファンの皆様ならおわかりじゃろう。
熱帯低気圧の中で浮かぶ小舟が、オールなしでどうにか浮かんでいる、あの絶妙なバランスこそ
恋なのじゃ。

しかし、禍福は糾える縄のごとし。
サッカーはもう終わってしまったが、我が盟友で尊敬するhitomiさまのHPへの訪問者が四十万人
を突破した、という知らせを持った早馬が着いたのだ。
何とめでたいことであろう。
こうなったら、是非、hitomiさまを我がベルサイユへご招待して大舞踏会を開かねば!


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「陛下!」
「どうした、王妃よ。・・・なんだ、その格好は?レースのスカートの下にショートパンツ?以前から服装が
奇抜だったがこの尋常ならざる様子は・・・。頭の脳が熱で蒸発したのか!?熱でもあるのか?
誰か、侍医を呼べ!」
「まあ、陛下、今の流行をご存じないのね。コミケに行ってごらんなさい。こんな格好のいかすナオン
ばかりですのよ。そんなことを言っていましたらおじさん扱いされますわよ。」
「儂はおじさんだからいいんじゃ。それに、あんたもおばさんじゃろう。」
「いいえ!私は永遠のママドル・・ではなくレーヌ・ド・アイドルですの。
それより、ねえ、陛下。」
でたぞ〜。にっこりマークの王妃の必殺宝塚への招待。
おねだりのときにはこれを持ち出すんやな。
わかっちゃいてもひっかっかってしまう儂って一体?
「HPの陛下の書き込みを読みましたわ。hitomiさまのHPが四十万HITなさったとか。」
「うむ。すばらしい記録ではないか。日本の全人口の254人に一人が見ていることになるのじゃ。」
「まあ!おめでたいことですわ!」
「???王妃よ、お前はhitomiさまをライバル視していたのではなかったのかね?」
「『影の』女王ならかまわないか、と最近考えを改めましたの。でも、あくまで正式な女王はこの私ですわよ。」
この扇を振り回す大袈裟な動き。まったく・・・え?
「王妃よ、その扇の房飾りは・・・オスカルの携帯ストラップ?どうしてお前が持っているのじゃ?」
「オホホ。この前、陛下がおこもりで”ガマの油売り”の練習をなさっていたときがございましたでしょう。」
「ああ、あのにゅるにゅるしたガマを箱に入れるのは気持ち悪かったぞ。」
思わずあの手触りを思い出し、手をこすり合わせる。
「あの日、名高い『関西OFF会』に行って参りましたの。勿論、オスカルとアンドレの護衛付きでしたが。
そのときのカルトクイズの優勝の賞品ですわ。」
「何!?hitomiさまにお会いしてきたというのか!?儂がガマと格闘している間に!抜け駆けをしてか!」
「ええ。」
「何という裏切りじゃ!そ、それでhitomiさまはどんなお方だったのじゃ?」
我ながら目が真剣になっとるな。仕方ない。儂はhitomiさまの大ファン。
「hitomiさまは、それは優雅でお優しくて、気配りが利いていらっしゃって。ああ、hitomiさま♪
ライバル視していたマリーを許して。」
「・・・(ボソッ)王妃と反対じゃな。」
「何かおっしゃいまして!?」
「いや、何も・・・。それで、OFF会の様子は!?」
「ふん!OFF会レポートがアップされてますから、お読みになったらよろしいのではなくて!?」
「そうじゃなくて、hitomiさまのご様子を・・・。」
「ああ、そうですわね。hitomiさまは優雅さを愛でるお方ですが、同じくらいにお笑いもお好きな様子でしたのよ。」

お笑い・・・。
「それなら、hitomiさま主賓の舞踏会のときは、儂達の練習の成果を見て頂こうではない
か。毎回、ベルサイユ演芸場では大人気の十八番を。」
「どの十八番でしょうか。最近レパートリーが多くて・・・。」
「ほれ、唐傘の上でわしがワイングラスをまわすやつじゃよ。」
「いいえ、あれは陛下の芸を喜んでいるのではなくお腹の肉の動きを見て笑っているだけですわ。
それにhitomiさまは目が肥えていらっしゃるから、そんじょそこらのお笑いではご足いただけませんわよ。」
「それなら一体どうすれば?」
「おほほ、凡人のあなたには思いもつかない企画がここにありますのよ。」
そう言って王妃はガサゴソっと書き直しと皺だらけのメモを取り出した。


         極秘〜王妃の企画書〜

1 )hitomiさまは、フェルゼンが鞭をふるう馬車に乗り、空を飛んで登場する。
 どこかに振り落とされないようにしっかりシートベルトを着用してもらうこと。

2 )舞踏会のように大勢が集うと、hitomiさまが揉みくちゃになるので少人数で。

3 )会場は薄暗く、あくまでホストクラブ風に。店長はジェローデル。うやうやしく紫 色の薔薇の花を
差し出し手の甲にキスしてお出迎え。

4 )オスカルとアンドレがhitomiさまのソファ両隣に座る。景気づけに最初はドン・
 ペリ を抜きましょう。二人は原作の軍服でブーツはあくまで黒色のみ。赤、青はもっ ての外。

5 )フランソワが片膝をついてお酒を注ぐが、わざとらしく貧血をおこし、hitomiさま
 の母性愛に火をつける。

6)太鼓持ちは、一見ブスッとしているが、実はhitomiさまに心酔しているアラン。
 嘘がつけない性格なので、かえって好感度大。
他の衛兵隊員はその他大勢のお客様のおもてなし。

7 )女性陣は、hitomiさまを囲んで談笑。

8 )最後は「フェルゼン別れの剣の舞」で閉める。


「おほほ、どうでしょうか。とても凡人には思いつかない企画でしょう。」
(・・・・凡人にはできないが、奇人なら・・・。)
「陛下?」
「あ、ああ、このホストクラブ風、というのがよいな。で、儂も一緒にホストをするのかね?」
「あら、まあ、陛下、お腹が出たホストは流行りませんわよ。」
「は?それなら儂は一体?」
「お得意のデジカメで歓迎会の様子を実況中継して、全国にHPで流してくださいな。」
「何!?それだと儂はhitomiさまとお話できないではないか!?」
「ほほ、大丈夫ですわよ。次にはきっと五十万HITがありますから。」

 

「hitomiの部屋」四十万HITのお祝いにかのこ様がサイドを書いて下さいました。

この数字は皆さんが遊びに着てくださるお陰です☆

三十万の時にも下さいましたが、hitomiを凄く良い人物に書いて頂いてありがとうございますm(__)m

お恥ずかしいのですがフィクションと言う事で・・・☆☆☆

文中のストラップは万紀子様がクイズの景品に寄贈下さいましたものです。

皆さんの協力によって『関西OFF会』も回数を重ねる事に面白さが増しています。

皆さんも、どうぞ、ご参加くださいませゥゥゥ