私のサイド遍歴(ベルばら天国編を書き終えて)


 …終わった。なんか、心の中がポ〜っとしてる。
思えば、インターネットをはじめた頃、まさかあるわけないよね〜と思って「ベ
ルサイユのばら」
を検索した。そしてたどりついたところが、るーみんさん改めみんみんさんのH
Pだった。
 その当時私は17歳で、進路にゆれていたけれど、まるで坂道を転がるように
して、
インターネットのベルばらライフにはまりこんだ。そこに、リレー小説なるもの
が存在した。
思えばそれが、サイドストーリーを再び書くという機会を与えてくれたものだっ
た。
 中学校3年生のとき、私は初めてベルばらのサイドを書いた。「スカーレット
・シーン」
というタイトルで、当時の友達と一緒にコピー本を作った。友達というのが、そ
のころ(今でも?)
人気を誇っていたガンダムWの大ファンで、(もっとも彼女はや○い専門だけど
ね)
「コミケに参加しない?」という話にまでなった。コミケというものが何なのか
すら分からず、
私はWファンの彼女と、炎の蜃気楼&ベルばらファンのもう一人の友達との3人
で、
サークルを結成し、コミケに参加した。そのときに、初めて私はオフセット本を
作った。
「セレナーデ」という本で、イラストも全部自分で描き、受験勉強そっちのけで
熱中した。
その本の中におさめらているのが、「たまゆらに捧ぐ…」と「残像」というもの
だった。
 結局、本は何冊か売れ、そのあとも私はサイド作りに励んだ。なんとか高校受
験を突破して、
ダンス部に入り、忙しい練習の中でも、地味に書いていた。そのころの作品が、
「眠る木」
「星と華」「囀り」など。原稿こそ残ってはいるが、書き方は今とはまるで違っ
ている。
 一時期、サイドを書くことをやめた。だって見てくれる人がいなかったんだも
〜〜ん。
そして、高校2年。私の中のベルばら熱は復活した。天国編はリレー小説であっ
たが、
あまり進まなかったので、私が強引にみんみんさんにお願いして、最初から書か
せて頂いた。
 それが、今、終わった。長かった。なんか、一大連載が終わった漫画家みたい
だよ、これじゃ。
天国編を連載している間にも、いくつかのサイドを書いた。リュシルさんのHP
で、「私達の戯れ」
(まだ完結してないの(;^_^A アセアセ)「エバという名の女」「永久物語」等。
 しかし、リュシルさんのHPでも、学生は投稿できないことになり、私はまた
してもサイドを断念。
あ〜あ、と思っていた頃、このHPと出合った。嬉しかった。私はさっそくhi
tomiさんにメールを
送った。hitomiさんは快く引き受けてくださった。そして、「天国編」「
…せつないね」
「地図にない道」「ロベールへ」を書いた。同時に、ひよこさんのHPでもサイ
ドを書か
せていただけることになった。今掲載されているのは、「…恋人よ」だけである
が、ひよこさんの
PCが治り次第、「窓ガラスの風景」をUPしてただけるはず。
 今まで、さまざまなサイドを書いてきたが、ここまで思い入れの強い作品は、
ないだろうと
言い切れるくらい、この天国編には力を注いだ。別に私は作家じゃないし、仕事
でもないんだ
からテキトーにやればいいぢゃんっていう気持ちはあんまりなかった。だって、
好きなんだもん。
「ベルサイユのばら」が。天国編では、大好きなシーンがいっぱいある。まず、
オスカルの日記。
(残念ながらこの部分は原稿不在のため、投稿できなかった。でも、みんみんさ
んにお願いし
て、その原稿を送ってもらい、一日も早く投稿したい)そして、ジェローデルが
オスカルに会いに
きて、宝石箱からオルゴールの音が流れるところ。天界からアンドレがおりてき
て、オスカルと
再会するところ。それから、ラスト。好きなセリフ、言葉もたくさんある。あり
すぎて書ききれない
から、書かない。とにかく、終わった。良かった。大学生になり、舞台とか、映
画に頑張って
いる私は、今年、20歳になります。これからも、サイドいっぱい書くつもりで
す。
 たくさんの方に、メールをいただきました。本当にありがとうございました。
メールのなかに、「奇蝶さんってどんなひとなんですか」っていうことをたまに
聞かれます。
 答え。普通の女の子よ〜〜〜ん。でも、ギャルではないぞ。普通に大学行って
、さぼって、
ばか笑いして。ときどき泣いて。そんなとこ。
 
 本当にながくなりましたが、ベルサイユのばら天国編、完結しました。
              ありがとうございました。


 奇蝶