夜の深い闇を映すおまえの静かなまなざしが好きだ 宵の風にやさしく揺れるおまえの漆黒の髪が好きだ くっきりと男らしいシルエットを描くおまえの端正な横顔が好きだ わたしの耳に心地よい響きを紡ぎ出すおまえのやわらかな唇が好きだ
本当に信じられないことだけれど わたしはまるで17、8歳の小娘のように おまえに恋をしている
おまえは笑うか? アンドレ 年甲斐もなく、こんなにセンチメンタルになっているわたしを
こんなわたしでも ときどきばかなことを考えるのだよ わたしが17、8歳のあの頃からおまえに恋をして 長い長い年月をおまえのやさしい抱擁に包まれて生きることができたなら そうしたら、わたしたちは今よりもっと幸福だっただろうか?
おまえが心の奥深くに灼熱の炎を抱き 一人でじっと耐えてきた年月を思うと わたしの心臓はきりきりと痛む こんな胸の痛みを おまえはどれほどの努力で押し殺し、長い時間を生きてきたのだ
でももしわたしがそんなことをおまえに尋ねたら おまえはおだやかに笑って答えるだろう 「おれは世界一の幸福者だよ」と 無邪気な瞳で幸福そうに微笑むおまえの すべてが好きだ ・・・ワタシノアンドレ