る・ルン様に頂きました。

「口の悪いお兄様」です♪ 

妹思いのアランくん、ス・テ・キ〜☆

ステキなイラストをありがとうございました☆☆☆

 お父様が亡くなって、途切れたままだったわたしの結婚話。さらには、お兄様がわたしのために官位を失い、消滅
したと思われていたこのお話しが、先日思いもかけず、数年ぶりに再浮上した。
相手のお家から打診があり、お兄様がお話に行かれた。後でお母様がおっしゃるには、わたしの持参金に関する
お話しだったとか。お兄様は、ご自分が受け継がれたお父様の遺産のほとんどをもたせる用意があると、先方様に
お答えなさったみたいで、わたしの胸は潰れそうになった。
 
 数年前、少尉の位を失った時、お兄様は、ご自分の結婚話を白紙になさった。

それまで住んでいた家を処分し、幾人かいた使用人にも暇を出し、今の家に移った。
「これからはパリの下町暮らしだ!上品ぶってても仕方ないぞ!」
お兄様、いえ、兄さんはそう言うと、あっけらかんと新しい生活を始められた。

本当は、人一倍、プライドの高いお兄様。お心の中は………。

わたしは、このままお兄様に甘えていてよいのだろうか?いろいろ考えてはみるけれど、答えは出せずに、

わたしの結婚話はすすんでいる。今日も、先方様との晩餐会だった。

「お兄様、今日はありがとうございました。」

「お兄様ぁ?は・・・もういいだろ。
 まったく、貧乏貴族同士の晩餐会に、
 ああも、カッコつけなきゃなんねぇかね?」

「兄さん・・・無理してない?
 今日のこのドレスだって・・・」

「あーーーもういいから、
 さっさと嫁に行ってくれっ!
 そしたらもう金を使うこともなくなるさ。」

「・・・うん・・・ありがと・・・」

「いや・・・別にいいんだぜ?
 イヤなら断りゃ。
 おやじが生きてた頃に取り決めた話なんざ、
 いつでも破棄すりゃイイんだ。」

「・・・・・・・・・・・」

「ほんとうにあんな男のところでいいのか?
 なんだか、煮え切らねぇヤツ!」

「ふふ・・・兄さんよりはやさしいわよ」
        (・・・口調はね・・・)

「はいはい。お前さえよけりゃ、それでいいさ。
 ま、俺サマを超える男を捜してたら、
 ディアンヌ、お前、行かず後家になっちまうもんな」

「兄さんは・・・お兄様には・・・そうね・・・
 その口の悪さを受け止められる
 年上の方がいいとおもうわ・・・お嫁さんには。
 あ、それか、お兄様がもう少し年をとられて、
 丸くなってから、若いお嫁さんもらうのも良いわね。
 ケンカにならないくらいに年の離れた・・・」

「はん!ナニ言ってんだ、
 俺には年増趣味もロリコン趣味もない!
 バカなこと言ってないで、 サッサとかえるぞ!
 ほら雪だ。」

来年のクリスマスは、一緒に過ごせないのかな。
大好きな口の悪いお兄様と・・・。

                      1787年 冬